御飯が余った時やさっぱりと食べたい時には、お茶漬けが食べたくなりますね。
御飯にそのままお茶をかけてすする、文字通りの「お茶漬け」であれば塩分を心配する必要はありませんが、市販のお茶漬けの素を使う時には注意が必要です。
お茶漬けの素といったら永谷園の商品が有名ですね。
あっさりしているので油断してしまうかもしれませんが、永谷園のお茶漬けの素に含まれる塩分はずば抜けて多いです。
たとえばオーソドックスの「お茶漬け海苔」。小袋1袋(6g)あたりのナトリウムは858mgとありますが、つまり食塩相当量は約2.2gになります。
茶碗一杯のお茶漬けで2.2g、これはかなり驚異的な数値です。カレーライス1皿と同じぐらい、あるいはそれ以上です。60g標準のポテトチップス4袋分ぐらいになります。
世界保健機関(WHO)は、成人の食塩摂取量について、1日5g未満とすべきとしています。また、日本高血圧学会では1日6gまでに抑えるべきとしています。これらの健康基準から考えれば、このお茶漬けの素はかなり塩分が高いといえると思います。
もし、どうしても市販のお茶漬けの素を使って食べたいのなら、1袋全部を入れないようにしたり、汁をなるべく飲まないようにしたりするとよいでしょう。しかし、市販のお茶漬けの素は、高血圧気味の方、妊娠高血圧症候群と診断された方などであれば、使用するのを控えた方が無難でしょう。
それでもお茶漬けが恋しくて食べたいのでしたら、そのままお茶をかける文字通りの「お茶漬け」にして、召し上がってはいかがでしょうか。または、顆粒タイプの減塩ダシを少しだけご飯の上にふって、お湯を注ぐだけでも美味しいお茶漬けになります。
梅干しや塩鮭、お新香や漬物などはお茶漬けと相性がよいですが、どれも塩分が多い食品ですので、くれぐれも食べ過ぎには気をつけたいところです。
食塩相当量は0gです。
一般消費者向けの加工食品や添加物に対して表示が義務付けられた栄養情報です。エネルギー、たんぱく質、脂質、炭水化物、ナトリウム(食塩相当量で表示)は基本5項目として必ず表示しなければなりません。健康習慣をつけるには、まず栄養成分表を意識的に見るようにしましょう。
食品に含まれるナトリウムをすべて食塩由来とみなして食塩量に換算した値です。特に高血圧の場合には、食塩相当量に気を付けましょう。現在ではまだナトリウム表記のものもありますが、その場合は「食塩相当量(g)=ナトリウム(mg)× 2.54 ÷ 1000」で食塩相当量に換算できます。以下にナトリウム量(mg)を入力すれば、食塩相当量が算出されます。